Glass Walkers
Wolves at the Gate


「都市は“不自然”だと? いいや、本質は何も変わらない。獲物の信用調査を爪に、国税局の監査を牙に代えただけだ。怯えた目をした鹿はどこにでも見つけられる。聞くがいい、ガラスを震わせ響き渡る勝利の咆哮を!」
 
■硝子の森を駆ける影
■カッティング・エッジを求めて
■暗黒街の黒幕
■ウルトラ・ダーウィニスト
 
起源
 全ての部族が、自分たちのヘルドを連れて旅をするのに飽き飽きし始めた頃、人間たちの一部はガイアの恐ろしい怒りから身を守るために、農耕用の土地と風雨を防ぐ家を建設するようになった。そして数十年のうちに、後にグラス・ウォーカーズと呼ばれるようになる部族が形成された。凶暴なヴァンパイアからヘルドを護りながら、彼らは世界を改変することに喜びを見出し、都市や街を作ることにスリルを覚えるようになった。
 
 「ウォーダーズ(Warders:監視者)」と名付けられたこの新しい部族は、都市に棲み、権力を得た人間と接するうちに、自らの力をも強化していった。社会の上層部に影響を及ぼすシルバー・ファングスやシャドウ・ロードとは異なり、ウォーダーズは商人や犯罪者の中に権力の基盤を確立した。貴族の権威が失墜し、複雑な政府が生まれても、ウォーダーズはコネクションを生かして更に深く人間社会へと食い込んでいった。昔も、そして現在も、労働者階級が存在する限りグラス・ウォーカーズも存在し続けるのである。
 
 かつての泥棒の王が、更に残酷でビジネスに長けたタイプの犯罪者、例えばマフィアなどに取って代わられると、ウォーダーズもこの新興の力に接触し、そのやり方を真似るようになった。時にはこうした集団に加わり、彼らを統率さえした。しかし、こうした階層はヴァンパイアの権力基盤でもあるため、両者はことあるごとに争うようになった。アプローチの方法でも、思想においても、この二者には違いがあり過ぎるのだ。
 
 人間が蒸気と鉄の力を手にした頃、ウォーダーズは部族の名前を、より適切な「アイアン・ライダーズ」へと変えた(それまでも何度か名前を変えている)。世界の工業化が進むと、彼らは「グラス・ウォーカーズ」を名乗るようになった。しかし、原子力とコンピュータ、インターネットの普及は、この名前の永続性を早くも脅かしている。
 
 他のガルーたちが都市というものの価値判断に迷っている間に、グラス・ウォーカーズは自らのニッチェ(生態的地位)を手に入れた。彼女たちは今でも、恐るべきウィーバーの狡猾さを以って、ヘルドを監視し、護っている。かつてそうであったほどには、グラス・ウォーカーズは野生的ではないかもしれないが、歴史はその先見性を支持した。ともかく彼らは生き残り、繁栄しているのである。
 
解説
 原則として、ガルーは都市の深淵より、深山幽谷を好みます。人族でさえ、ガイアの身体につけられた醜い傷として都市を忌み嫌います。
 しかし、グラス・ウォーカーズはこの原則の例外です。
 
 グラス・ウォーカーズはメソポタミアを起源とし、グラス・ウォーカーズと呼ばれていなかったその頃から既に、好奇心に満ちた変わり者として知られていました。彼女らは人間たちの住処に入り込み、その創意と適応力を評価した初めてのガルーであり、インペルギウムに対しては強硬に抗いました。レッド・タロンズはまだそれを根に持っています。
 グラス・ウォーカーズは最先端の科学技術やアート、ファッションを求めて人間の都市に棲みつきます。この快適さやテクノロジーへの傾倒のため、彼らは他のガルーたちから信用を失っています。
 
 グラス・ウォーカーズは、自分たちこそがガイアにもっとも忠実なしもべであると主張します。つまり、グラス・ウォーカーズは進化の階段を一段昇ったに過ぎないのです。地面が舗装され、太陽がスモッグで覆われたなら、それは地面や太陽が淘汰されたということです。他のガルーが白痴的なファンタジー世界に浸っているのは勝手ですが、優れた生物はまず現在の状況において適応し、生存する道を採るべきなのです。新しいもの、異なるもののすべてが必ずしも悪いわけではありません。摩天楼は新しい森の新しい樹です。ことによると、アスファルトの鎧と一酸化炭素の盾に護られて、ガイアはワームの攻撃により巧く対抗できるかもしれません。
 
 実際、彼らは精力的に都市のケルンを保全・維持し、それを非常に誇りにしています。彼らに言わせれば、人間の中の最も卑しい連中を狩り出して殺し、破壊的な開発計画を阻止するのに、グラス・ウォーカーズほど適したガルーはいないのです。これは彼らが裏切り者と見なされない、一番の理由になっています。
 
 勿論、彼らの能力も部族としての地位を保つのに一役かっています。キンドレッド(ヴァンパイアのこと)ほどの影響力はないにしても、彼女たちの人間社会への縁故は他のどの部族よりも深いものがあります。しかもグラス・ウォーカーズは最も裕福であり、テクノロジーの達人です。その上、グラス・ウォーカーズのサージは都市のエレメンタルや精霊と親しく、彼らを危険なフェティッシュの中に封じているのです。
 
歴史
 ごく早い時期から、グラス・ウォーカーズは人間の都市に親しみ、利用してきました。都市に住む人間との平和共存を学び、商人たちと一緒に都市の間を旅し、都市の成長と共に影響力を増していったのです。
 中産階級や商人が台頭してきた中世になると、彼らを庇護するために、グラス・ウォーカーズは街道で商人を襲う盗賊やハイウェイマン(馬に乗った追い剥ぎ)の間に勢力を伸ばし始めます。彼らはガルーの筋力と精霊の力を、この犯罪王や泥棒貴族たちの「筋肉」として使うことを思いついたのです。マルタ島で本格的な犯罪組織の萌芽が見え始めたころ、グラス・ウォーカーズは彼らへ力を貸すことに神聖な誓いを立てました。こうしてマフィアとグラス・ウォーカーズの間に固い絆が結ばれ、マフィアはベールを守り、グラス・ウォーカーはハイ・レベルな暗殺者を提供するという協力体制ができあがったのです。
 
 同じ都市に生きるグラス・ウォーカーズとヴァンパイアはことあるごとに対立してきましたが、生活サイクルの違いから、昼の都市をグラス・ウォーカーズが、夜の都市をヴァンパイアが統治することで、なんとか事態を収めてはいます。多くのエルダーが都市のプリンス(ヴァンパイアの都市の支配者)との間に試験的な平和協定を締結していますが、常にアナーク(ヴァンパイアの叛逆者)や若いガルーによって平和は破られ、長く続いた協定は一つもありません。いくら共存を試みようと、二つの種族は不倶戴天の敵同士なのです。
 
 グラス・ウォーカーズはまた、都市の精霊世界の探究にも熱心に取り組み、「ガラス」「鋼鉄」「肉」そして「希望」といった、新種の、あるいは変化した精霊を発見しています。
 産業革命が始まると、グラス・ウォーカーズは都市に棲むガルーという自分たちの役割に変化が生じていることを悟りました。テクノロジーが存在する新しい生き方に適応する必要が出てきたのです。蒸気と鉄、後には電気と鋼鉄というテクノロジーが、それ自身に精霊の力を宿していることに気付いたのもこのころです。
 ウィーバーが世界をその網に絡め取ろうとし始めたのと時を同じくして、グラス・ウォーカーズは、機械の轟音が響き渡る工場や、空高く聳える高層建築の中で精霊を召喚する方法を学び、ウィーバーの「ウェブ」を歩いてそれを利用することを学びました。巨大なモノリスと会話を交わし、完全にバランスの取れた橋が奏でる調和の歌声を聴き、彼らはすぐに、都市が宇宙の縮図であり、それ自体生命を持っていることに気付きました。ガルーがガイアと共に生きるのと同様に、グラス・ウォーカーズは都市と共に生きるのです。
 都市の精霊たちが融合したシティー・ファーザー(またはマザー)と呼ばれるインカルナを発見した者もいます。シカゴのグラス・ウォーカー・サージであるハロルド・スパイクドライバーが遭遇したシカゴのシティ・ファーザーは、体格のいい、小麦農家の労働者風の巨大な男で、狂犬のような目を持ち、体のあちこちを癌に冒されていました。彼の癌を取り去るため、スパイクドライバーは不運なマルカヴィアン・クランのヴァンパイアを破壊的な自滅の狂宴に追い込み、シカゴの大火として知られる結果を引き起こしました。
 
 第二次大戦中、グラス・ウォーカーズのサージたちはマンハッタン計画の調査機関に侵入し、アインシュタインによって創造され、アンブラのエピフ・レルム(epiph)に棲んでいた最初の原子力の精霊を発見しました。精霊はサージたちに幾つかの予言を与え、これから現れるであろう新しい精霊の兄弟に目を配るよう告げました。
 予言は60年代に入る前に現実となりました。ボーン・ノウワーズのラット・フィンクス・キャンプからの情報に基づいてMIT(マサチューセッツ工科大学)のARPAコンピュータ・プロジェクトに潜入したグラス・ウォーカーたちは、MITの学生たちが使っているPDP-1というミニコンピュータが、マシンによって計算される複雑なデータのリアリティへの反映、エレクトロニック・レルムへの扉を開く焦点となっていることに気付いたのです。グラス・ウォーカーたちはエレクトロニック・レルムで最初のネットの精霊と出会い、この新テクノロジーについての新しい知識を携えて帰還しました。
 若いグラス・ウォーカーたちはこうした新しいテクノロジーに適応し、エルダーたちより一歩先んじました。エルダーは内燃機関、蒸気、電気、巨大なエンジンなどには詳しいのですが、コンピュータ・テクノロジーに適応できた者は僅かしかいなかったのです。
 (注――ARPA:Advanced Research Project Agency、米国防総省の高等研究計画局)
 
 人間の繁栄は、結果的にグラス・ウォーカーズに利益をもたらしました。彼らは世界中に多大な影響を及ぼし、その富は爪や牙よりも有力な武器となったのです。今日、グラス・ウォーカーズは情報産業に大きな権力を持っています。彼らは隠しファイルやスパイ・プログラムによってペンテックスの動向を探り、次々に企業を傘下に収めていくワームに抵抗しています。近い将来、グラス・ウォーカーズによる大規模なペンテックスへの襲撃計画があるとも囁かれています。それも物理的な攻撃ではなく、経済的な。この噂について訊ねても、グラス・ウォーカーズは答えず、ただ微笑むだけです。
 彼らのもっとも新しい失敗は、NAFTA(北米自由貿易協定)の締結でした。条約に環境保護に関する事項を導入しようという熱心な努力にもかかわらず、結局は各国に状況の監視を約束させることしかできなかったのです。グラス・ウォーカーズは、立法がガイアを攻撃する立場に立つなら、自分たちがそれを浄化しなければならないと考えています。
 
 現在もっとも彼らを苦しめている問題の一つが、犯罪組織の影響による人間の若者への銃の流出と、倫理観の著しい低下です。どうやら最近のこうした変化の影にはサバト(主流派であるキャマリラに敵対する、戦闘的なヴァンパイアの集団)がいるようです。忍び寄るヴァンパイアの脅威を人間たちに伝えることは急務といえます。しかし、人々はキンドレッド(ヴァンパイア)のメディア・キャンペーンによって、フィクションの陳腐な吸血鬼像を刷り込まれています。吸血鬼に憧れて真似をする人間までいるのです。早急に新たな戦略を考えなければならないでしょう。
 
社会
 グラス・ウォーカーズのキャンプは高度に専門家、特殊化した職能者組合(ギルド)のような様相を呈しています。
■Wise Guys(賢き男たち)
 シチリアン・マフィアへの先祖帰りのようなキャンプ。多くは若いうちから犯罪組織に所属し、執行者、ヒットマン、ゆすり屋やボディガードとして働いたり、あるいはカジノを経営してベインをおびき寄せたりしている。ヴェントルー・クランのヴァンパイアと行動を共にする者も存在する。銃の使い方を心得、金こそ力であることを認識しているため、ワイズ・ガイズはグラス・ウォーカーの中で最も力のあるキャンプになっている。
 
■City Farmers(都市農耕者)
 ワイルドの力を都市に導き、緑化を進めようと考えているキャンプ。テクノロジーの破棄や自然回帰を求めるわけではなく、都市の日常生活の場に自然を持ち込むことで人間性を取り戻させようと提唱する。街路に樹を、建物の中に潅木を植え、高層ビルの屋上を水耕庭園に。しかし、自然の中に住みたければ最初から都市を出ればいいだろうと、他のグラス・ウォーカーズからは冷ややかな目で見られている。
 
■Urban Primitives(都市原住民)
 都市を母なるガイアの創った新たな森であると考え、都市の「野生的」な面に立ち向かい、テクノロジーの精霊の力を得ようとする。コンクリートの洞窟の中で都市の生命の鼓動に耳を傾け、壁の中を走り抜ける電気と水の精霊のパルスを感じる。都市のすべては生命を持ち、調和しているのである。アーバン・プリミティブスの多くは身体にピアスやタトゥーを施し、異様な形の髪型で飾り立て、ガイアへの信仰を表現している。日々新たな目標に挑戦する彼らは、戦闘においては恐ろしい戦士となる。
 
■Random Interrupts(ランダム割り込み処理)
 WWWの情報精霊と交流し、インターネットの中にある精霊のレルムに遊ぶ超ハッカーたち。スピリットウェア(魔法のソフトウェア)を操る彼女らの前では、如何なるファイルも秘密ではなくなる。ランダム・インタラプツの容赦ないクラッキングはラッダイト(機械打ち壊し主義者)的だと言う者もいるが、彼らはワームテイントされた機械の束縛から情報を開放しようとしているのである。
 最近、インタラプツは、良いバイヤーを探しているある組織のことを学び始めている。
 その組織は、テクノクラシーと呼ばれていて……
 
■Cyber Dogs(接続された犬)
 アーバン・プリミティブスとランダム・インタラプツの合いの子であるサイバー・ドッグスは、世界を変革するために、その変化と真っ向から向き合う道を選択した。彼らはサイバネティクスを好み、積極的に自らの肉体を強化しているのである。しかし、狼族のガルー15頭をキャンプに加入させようと強制的に改造を施したため、うち7頭が死亡、3頭が発狂するという無残な結果を招くなど、今のところこのキャンプには醜聞がつきまとっている。
 
■Corporate Wolves(企業狼)
 大企業、財閥タイプの結社。スーツを着て、株を操るグラス・ウォーカーズ。彼らの一部は環境保全企業のCEO(最高業務執行者、社長・取締役・会長など)であり、ケルンの政治にも関わっていることが多い。
 
■Umbral Pilots(幻影飛行士)
 最も遠い辺境の地の探検にとりつかれたフリーク。精霊を何体も封じ込めた奇妙なロケットのような機体を作ったりして、アンブラのホロウ・アースや危険なディープ・アンブラの真空まで気軽に遠征してしまう。同じような心情の持ち主であるトラディション・メイジの一派、サンズ・オブ・イーサー(エーテルの子ら)との繋がりも噂されている。旅から二度と帰って来ない者が多いため、アンブラル・パイロッツについて詳しく述べることは難しい。
 
■The Mechanical Awakening(機械的覚醒)
 機械の人間からの独立を目指す。機械は生きており、現在の隷属的関係は断ち切られねばならないのだ。グラス・ウォーカーズの中でも理解者は少なく、訳の分からない演説屋として煙たがられている。
 
 グラス・ウォーカーズの社会は「ファミリー」の形式で統率されています。各都市に一人か二人の「ドン」が存在し、忠誠と引き換えに口利きや快楽、情報を与えているのです。その地域のドンに背を向けて、単独で生きていくのはとても困難です。ドンが怒れば国税局の監査が動き出し、反抗者の財産は一時的にではあれ全て差し押さえられるでしょう。
 ほとんどのドンは、変転目まぐるしいコンピュータ時代に興味津々であり、若いガルーには寛容をもって接します。グラス・ウォーカーズの世界では全てがビジネスです。ガイアをワームから護ることさえも。そして彼らは、裏切ろうとするような愚か者には一片の情けも示すことはありません。全てはビジネスライクに、速やかに処理されます。
 
 グラス・ウォーカーズ社会を統括するシステムは4つの「ハウス」と呼ばれる構造です。ハウスは部族の中における個人の位置を定め、個人はその地域のドンの要請に応じて力を尽くすことになります。それぞれのハウスは、地域ごとの幾つものハウスと、それを取りまとめるヘッド・ハウスから成っています。4つのハウスのそれぞれに一つずつ存在するヘッド・ハウスのリーダーは、「ロード」もしくは「ゴッドファーザー」と呼ばれます。
 
▲The Central House(セントラル・ハウス)
 都市レベルにおいて部族のリーダーシップをとるのがこのハウスです。すべてのエルダーがセントラル・ハウスに議席を持ちます。ドンはこのハウスの投票により決定され、ドンの地位に挑戦したい者はすべて、セントラル・ハウスで開かれるムートの中でその旨を宣言しなければなりません。
 セントラル・ハウスの主な役割は、ギフトの使用や調査活動によって、物質世界とアンブラの両方における都市の中のワームテイントの痕跡を把握することです。このハウスを運営するのは伝統的にワイズ・ガイズで、ヘッド・ハウスはイタリアにあり、投票によってヴェニスとローマのどちらかになる傾向があります。
 
▲House of Technological Advancement(技術革新のハウス)
 コーポレイト・ウルヴスやランダム・インタラプツ、部族のサージによって占められているハウスです。 新しく生まれたテクノロジーの精霊と接触する、新たなテクノロジー精霊を生み出すポテンシャルを持つ科学者を監視する、という二つの役割を持っています。ヘッド・ハウスの場所はそのときのロードによって変わりますが、現在のところはシリコンヴァレーのサンホセにあります。
 
▲House of Urban Defense(都市防衛のハウス)
 部族のサージやガリアードが、毎週このハウスで先祖の伝承や儀式を教え、演じています。このワーク・ハウスは部族の秘儀を学ぶ意欲のある者に対して門戸を開いています。志願者は師匠に忠誠を誓わねばなりませんが、魂の道を先導してもらえることでしょう。加えてこのハウスは、都市の浄化と整備、ワームを水際で阻止する役割を負っています。ヘッド・ハウスはここ何年もの間ローマにあります。
 
▲House of Rightful Justice(正しき裁きのハウス)
 セントラル・ハウスが排除すべきワームテイントされた目標を決定すると、彼らは攻撃計画を立案し、このハウスに執行を命じます。このワーク・ハウスの成員は、みな戦闘能力かストリートでの生存術を買われた者たちです。ハウスの議長を務めるのは地域のケルン・ウォーダーです。アールーンはこのハウスを、大きな名誉か死のどちらかを得る機会であると見なしています。ヘッド・ハウスがあるのは常にニューヨークです。
 
●モンキーレンチャー
 モンキーレンチャーは、ペンテックスへの破壊・妨害を行なうギャングのようなゆるやかな連帯です。多くのグラス・ウォーカーがモンキーレンチャーとして活動しています。
 その行動指針は次のようなものです。
 
 1)常に退路を確保して計画を立案せよ。
 2)ワームが同士討ちするように仕向けよ。
 3)可能な限り首を突っ込め。
 4)不意打ちと破壊活動を最大限に利用せよ。
 5)殺しに行く前に、目標周辺の通信・電力網を破壊せよ。
 6)常に最大の敵を目標にせよ。
 7)同じ目標を同じやり方で二度叩くな。
 
形質
 グラス・ウォーカーズは世界中の人種と混血しています。彼らの人間のファッションへの傾倒は著しく、その服装はサブカルチャー(副次文化)によってかなり差があります。狼の姿では小柄か中くらいで、毛はしばしば斑です(染められている場合もあります)。若いウォーカーズの多くは、クリノス・フォームのたてがみを染め、異様な形に束ねています。
 13部族中最も狼族が少ないため、結果として狼の血は年々薄くなってきています。
 
テリトリー
 グラス・ウォーカーズは都市の中の、多くは自分たちが掌握した地域に棲みます。彼らはボーン・ノウワーズの従姉妹たちに比べ、都市のより富裕な地域に惹かれるのです。尤も、若いガルーたちには4つ星の高級ホテルよりも倉庫や場末のクラブを好む傾向が見られます。
 
保護対象
 グラス・ウォーカーズは、企業の重役、地下世界の住人、ストリート・ギャング、リサーチ・サイエンティストといった都市を動かす人々を守護します。彼女らは普通、こうした人間たちとの間に子を成します。その他の一般人に対する関心は薄いものですが、「自分たちの」都市の住人に迫る危険についておぼろげなヴィジョンは持っています。
 
名前
 グラス・ウォーカーズは多くの場合「人間の」名前をもちますが、ふざけた「ネイティブな」名前をもつこともあります。
 例:Space-on-Disk(ディスクの空き容量)、Dim Array(Dim配列)、Clears-The-Screen(画面クリア)
 
台詞
 「文明化は逃れられない道だ。森の中に隠れて、失われていく世界を指を咥えて見ているつもりか? 適応し、吸収し、征服するのだ!」
――ユニウス・データツリー、グラス・ウォーカーのフィロドクス
 
偏見
ブラック・フューリーズ――彼女たちはいわゆる聖地というやつに取りつかれているが、純粋な神話への執着は、彼女たちを殺しのオーソリティーへと昇華している。
ボーン・ナウアーズ――忠実な番犬、偉大な守護者、計り知れないほど大きな財産だ。彼らとのインターフェースを常に確保し、その情報網を利用できるようにしておくべきだ。
チルドレン・オブ・ガイア――我々と他のガルーの間の便利な社会的バッファ領域だ。我々の権利を守ってくれる。
■フィアナ――まじない師、吟遊詩人、アルコール中毒から成る風変わりな部族だ。我々の手駒として容易に操ることができる。だが、余り喋り過ぎるのは得策ではない。
ゲット・オブ・フェンリス――我々の計画の中で、ゲットは常に問題になる。できるだけ頭の悪い、暴力的なファクターとして考えておく方が良い。ワームの尻を追いかけるのに忙しくしておくことができれば言うことなしだ。
レッド・タロンズ――都市の生まれた頃から彼ら狼は我々を憎悪していた。投げてやる肉はない。勝手に怒らせておけば良い。
シャドウ・ロード――ビジネスの相手には向かない。背中を見せるな。1インチたりとも譲歩するな。弱みを見せたら食らいついてくる。
サイレント・ストライダーズ――急ぎの用事があるときは彼らを使え。クーリエとして、よく我々に仕えてくれる。あの沈黙の下に何が隠されているか、それが気になるが。
シルバー・ファングス――気違いではないとしても面倒な連中だ。せいぜい折り目正しくして、骨でも投げてやれば放っておいてくれるだろう。
スターゲイザーズ――なぞなぞと哲学的思索で時間を浪費している。自分たちの問題に手一杯で我々を悩ませることがないのは幸いだ。
ウクテナ――彼らの知識は素晴らしい。是非ともその秘密を知りたいものだ。ひょっとすると、電気の精霊についての情報と引き換えに取引ができるかもしれない。
ウェンディゴ――バケモノじみたインディアンども。都市の外では会わないのが一番だが、幸運なことに、彼らは都市を嫌って近寄ろうとしない。


 
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