Afterwords
Editor’s Note


ここでは編纂者による、本文中で触れられなかったことへの補足、訳文における注意点、そしてまったくの蛇足的与太話を扱います。
 執筆者について特に何も書かれていないのは魚蹴による文章です。文責は魚蹴が負います。
 
Werewolf:The Apocalypse
 
データやルールの直訳はしませんので、悪しからずご了承ください。
 遊ばせてもらっている立場ですから、ホワイトウルフ社への礼儀として記しておきます。
 直訳してる人が許せないとか、喧嘩を売っているわけでは全然ありませんので、念の為。

■やはりこういう紹介記事を作るときに難しいのはどこまで訳するかという点です。簡潔な抄訳でも一応の用は足りる数値的ルールとは違い、設定はあまり略しても紹介する意味がありません。幸いWtAに限らず、WW社のルールブックで使われている英語は、(設定部分を除けば)比較的平易で解りやすいため、ルール部分の読解はさして苦労しません(適切な辞書と高校生レベルの英語で用が足ります)。
 そこで当サイトでは、原則としてルールを翻訳することはせず、ST、プレイヤー双方にとって一番のネックである、WtAの膨大な設定を中心に紹介していくことにします。つまり、どう足掻いてもルールブックは買わなければならないことになります。
 別にホワイトウルフの回し者ではありません。ファンが増えれば専門店や書店でもWtA関係の品揃えがよくなり、新たなWtAのサイトが幾つも現われるかもしれません。日本からの注文が増えればホワイトウルフも、あの脱力HENGEYOKAI路線を考え直すかもしれません。……まあ、可能性の話です。最後のは書いててちょっと虚しいですね。
 要するにここで目指すのは、日本におけるWtAプレイのインフラストラクチャ(基盤)の作成です。豊富な世界設定を紹介せずしてWtAを普及させることはできないでしょう。そのための場所としてここを提供します。
 これでWtAに興味を持つ人が増え、ルールブックを購入する人が増えてくれれば幸いです。
 

■三人称について
  WtAのルールブックとサプリメントでは、不特定の第三者を指す人称代名詞を、heではなくほとんどsheで表しています。それに倣って、ここでは(魚蹴は)不特定の第三者は「彼女」で表します。複数形は「彼女たち」「彼女ら」、he or sheなどの場合は平仮名で「かれら」と表します。なんだか妙な文体になることは否定しませんが、その違和感がなんとなくWtAっぽいような気がするので。とはいえ、あまり厳密にやるつもりもありません。紹介記事を投稿して頂けるときは、それほど気になさらなくても結構です。もう、送って頂けるだけで有り難いです。
 
 というやり方でやってみたのですが、やたら「彼女」と表記するのは読みにくさを増すだけで、あまり効果的ではないと判断し、「彼」に統一することにしました(ブラック・フューリーズは別ですが)。本当は代名詞もない方がいいんですけどね。
 
The Tribes
 
■各部族の解説の頭にある、「■調停者の部族」「■暗黒街の黒幕」などのキャッチコピーみたいな文句は、思い返してみるとどうもぴろきさんの「月夜の森」でクランのキーワードを見たのが頭に残ってたみたいです。真似してすみません。
 

Black Furies
■本文、補足共に、Professorさんに書いて頂きました。有り難う御座いました。(魚蹴)

〈起源について〉
 ここではPlayers Guide 2の伝説をあげましたが、W:tA 2nd Edition、Tribebook、Players Guide1では一貫して、〈五姉妹〉を創造したのは(少なくとも、ガロウに変えたのは)アルテミスであるという説を採っています。
 ヘレネ(Helena):表記通りに発音すれば「ヘレナ」ですが、ギリシャ系部族であること、他の三人がゴルゴン三姉妹の名前を持っていることから、例のスパルタ王妃の名前にちなんでいます。
 イスメーネー(Isthsmene):おそらくIsmeneの綴り違い。オイディプスとイオカスタの娘、アンティゴネーの妹だそうです。

〈歴史について〉
 Players Guideから若干の補足をした他は、ほぼTribebookの要約です。やはりあのページ数を短くまとめようというのが無謀なのか……わかりにくかったらすいません。
 魔女狩りの被害者の数字は孫引きです。プランシーは『地獄の辞典』で「スペインで異端審問により処刑された人間は500万人にのぼるとされる。このうち490万人までは誤りである」と断言してますが(苦笑)

〈社会について〉
 Elder Crone:ウィッチクラフトの文献等を見る限り、croneは「老婆」が定訳のようです。「大婆様(おおばばさま)」なんていかにも智恵者らしくてかっこいいと思ったのですが、他の称号と語感を統一しきれないため断念。「大姉様」「大婆様」「太母様」までは考えついたんですがね。

〈キャンプ(キュクロ)について〉
 □で始まるキャンプは、Black Furies Tribebookにのみ収録されています。Players Guide 2では単に紙数の都合で割愛されたものと思われます。

〈名前について〉
ハリエット・タブマン :米国の奴隷解放活動家(1820-1913)。メリーランド州の農場の奴隷であったが、逃亡して奴隷制廃止運動に献身。地下組織 "Underground Railroad"を通じて300名以上を北部へ逃がす手助けをし、'Moses of her people'と呼ばれた; 南北戦争中は看護婦, 北部側のスパイなどをつとめた。
アメリア・エアハート:米国の飛行家 (1898-1937)。1928 年女性として最初の大西洋横断飛行に成功, 世界一周飛行中南太平洋上で消息を絶った。
――リーダース英和辞典より
 
Bone Gnawers
 
■セプタングエースさんに書いて頂きました。有り難う御座いました。
■タイトルにはHeadhunter Regular(True Type)という特殊なフォントが使われています。見て面白がってください(笑)。(ここまで魚蹴)

■『絡み合う七匹の蛇』の禅道ことセプタングエース(Septangues)が担当いたしました。
 
■記事作成にあたって
 ルールブック(第二版)とトライブブックの記述のみを利用いたしました。
 日本で野宿生活者の最も多い都市――それは大阪。ということで、大阪のボーン・ノーアーが自分の部族を紹介するというかたちにしています。いや、理由は後からつけただけで、個人的な趣味で大阪弁を使っているだけなのですが(笑)。
 客観的な説明となっているパートは主にルールブックから、主観的な大阪弁の語りとなっているパートはトライブブックから引いています。「はじめに」と「これにてひとまず」はトライブブックを参考にでっちあげたオリジナルです。
 「大阪の」ガルーが喋っている設定なので、原文の内容に一部変更と「でっちあげ」を加えています。御了承ください。これもひそかに進行していると噂されるレッドフォックス計画(日本人によるWorld of Darknessの日本展開)の一環なのです(大ウソ)。

■はじめに
>『浪花のシェイクスピア』
 トライブブックは主に『シェイクスピア』というボーン・ノーアーが語るかたちをとっています(ほかにも様々なガルーが登場して、語ってくれるのですが)。これを大阪ヴァージョンに変換しています。
 元ネタ(?)は『浪花のモーツァルト』、大阪では有名な作曲家キダ・タロー先生です。膨大な数のCM曲や番組テーマを世に送り出し、その特徴は覚えやすい繰り返しの多用だと言われています(笑)。『かに道楽』の「とーれとれ、ぴーちぴち、かに料理〜♪」は有名。
>骨齧
 個人的には「ほねがみ」と読みたいのですが、単なる趣味(『変身忍者嵐』が好き)のせいなので、普通に「ほねかじり」と読んでくださって構いません。
>わしの好きな詩
 中原中也の『骨』(『在りし日の歌』所収)より引用。

■解説
>"SILENT SURVIVOR"
 勝手に付け加えた「引用」ネタです。ボーン・ノーアーのどこが「サイレント」なんだ、と言われると返す言葉もありません(笑)。

■歴史
 20世紀より前の歴史をほぼ収録したため、かなり長くなってしまいました。
 トライブブックのThe American Dreamの項を大幅に省き、Modern Timesの項をすべて省略いたしました。どうぞ御自分の目でお確かめください。

>ゲット・オヴ・フェンリスのヴァイキング伝の多くにボーン・ノーアーの脇役が登場しよる
 ボーン・ノーアーをうまくプレイするヒントといえるでしょう。
>『笛吹き(Piping)』
 『号笛』という訳語も考えたのですが、『ハーメルンの笛吹き男』からの連想で『笛吹き』といたしました。
>アメリカ人の拝むトーテムなんぞに、わしゃ興味あらへん
 「大阪には『六甲おろし』ちゅうトーテムがおるんじゃ」(ホンマかいな)
>プレストン夫人
 ボーン・ノーアーにはこういう凄いお方もおられるのです。

■社会
 トライブブックのThe Way of Rulershipより訳出。

>『禅とブツ鑑定技術(Zen and the Art of Stuff)』
 元ネタは『禅とオートバイ修理技術』です。
>「とっつぁん」か「おばはん」
 大阪的には「おとん」か「おかん」も可。英語ではPoppaかMommaでした。
>『鼠小僧』とか『怪傑黒頭巾』
 「でっちあげ」です。
>『電波系』の連中
 と、わたしはイメージしたので。
>『クローディアの秘密』
 原題は"From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler"です。
>『詩的魔神(The Fiend)』
 個人的な趣味による「でっちあげ」です。すいません。
>キャンプとは異なる組織
 トライブブックの囲み記事より訳出。

■これにてひとまず
>オモロイ話はまだまだあんでぇ
 チルドレン・オヴ・ガイアのノーアーの儀式について述べた日記からの抜粋、シャドウ・ロードのノーアーがいかにリタニーを破っているかの爆笑報告など。製品を買って読んでみましょう。

■推薦映画
 フィオナを担当されたいわおさんにならいました。
 リアルに浮浪者を描いた作品もあるのでしょうが、わたしは観ていないのでここであげることはできません。代わりに、乞食プレイということでボーン・ノーアーを避けておられるかたに演じてみたい気を起こさせるような、雰囲気のある映画を適当に並べてみます。

 『フィッシャーキング』 『サブウェイ』 『ポン・ヌフの恋人』 『IP5』 『神様こんにちは』

 どこがやねん、とツッコミを入れられそうですが、まぁ、思いつきなんでお許しください。普通のホームレス(?)は多くの映画やドラマに登場しますし、そういうプレイをしたがる人は大概嬉々として演じてくれるでしょうから。

■名前、台詞、偏見については、魚蹴さんにお任せします。
 

Children of Gaia
 
■「平和主義」で「環境保護」という、あまりいい印象を持っていなかった部族ですが、ちゃんと読んでみたらちょっと考えが変わりました。それほど単純じゃありませんし、なかなか肝が据わっています。もっとも、あまりお友達になりたくない連中もうようよいそうですが……
 なんかこれって『勇午』じゃないかなー、とかちろっと思ったりもしたんですがどうでしょうね。
 プレイヤーに筋が通っていれば、結構面白いキャラができそうな気がします。 そういう意味では上級者向けかもしれません。ただ口先だけで平和を唱える人がやるとたちどころにただの偽善者になります。プレイヤーとSTの人格が問われる恐ろしい部族ですね。どうかすると政治信条の不一致によるリアルファイトに突入する恐れもありますから気をつけましょう。
 とまあ、半分冗談ですけど。でも特命を帯びた交渉人を含む群れが、局地的部族間戦争が今まさに勃発せんとするバルカン半島に赴く、なんて面白そうだと思います。どうせワームは殺していいんだし……(いいのか?)
 
■以下はキャンプの補足です。
>Crest of the Horn
 キャンプの性質から「突き進む角」と訳しましたが、Crestは恐らく西洋の紋章のてっぺんにある飾りのことでしょう。
 後半の段落はStorytellers Handbookより。
 
>Angels in the Garden
 「窓の外の天使たち」と訳しました。西洋の童話みたいで、割と好きなキャンプです。不幸な子供を庭からそっと見守る優しい天使たち。ただし、毛むくじゃらの。「子供たちにガイアの思想を広めている」というのは、まあちょいとアレですが。
 意外なことにモラリストや焚書屋はワームの手先だったんですね。CofGっていかにも差別用語にとびついて糾弾しそうなイメージがあったので、ちょっとびっくり。思考が柔軟そうだし、シナリオのネタにしやすいし、かなりプレイヤー・キャラクターに向いてるんじゃないでしょうか。
  
>Aethera Inamorata
 Inamorataはイタリア語(英和辞典に載ってますが)で(男にとっての)恋人、情婦。ちなみに反対はInamorato。「天空の恋人」と訳しましたが、要するに「天女」ぐらいの意味でしょうか? なんだかとっても楽しそうな人たちです。キャンプの中でこれだけやたら解説が詳しいのが笑えます。CofGのキャンプでは一番好きですね。
 冗談はともかくとして、こういう非キリスト教的価値観に基づいたゲームができるのはWtAの大きな特徴でしょう。この解説を見る限り、キリスト教って間違いなくワームの尖兵ですからね。さすがホワイトウルフ。その割に東洋サプリはステレオタイプのてんこもりですが。
 えーと、のべつ幕なしに下ネタを言うようなプレイヤーにはやらせないほうがいいと思います。教養と品のあるえっちな話ができる人だと逆に最適だと思いますがそうそういないでしょうね。
 キンフォーク・ネットワークを作って混血が生まれるのを防ぐ、というのは難しい問題を孕んでますが。うーむ。
 
Fianna
 
■本文、補足共に、いわおはじめさんに書いて頂きました。有り難うございました。 (魚蹴)
 
■書くために参考したのは、ルールブックとトライブブックです。プレイヤーズガイドは手元にないので使用していません。プレイヤーズガイドのほうが、コンパクトで使い勝手のいい内容なので、こちらも参考にした手直しはしたいです。
■フィアナの民族性がここまで強く打ち出されているのは、先祖がイギリス、アイルランド出身のプレイヤーが多いのを考慮してなんでしょう。だから、移民数の少ないアジア系の部族はスター・ゲイザーひとつきりなのかもと邪推してみたり。
■解説では、アイルランド、イギリスが中心になってしまいましたが、アメリカ在住のフィアナはイギリスとほぼ同数なのだそうで、アメリカも主要な活動圏のようです。アメリカを舞台にした場合でも、初期のイギリスからのアメリカ移民系フィアナと、後のアイルランド移民系フィアナとの確執というのもあるのかもしれないですね。
 
>コーラックス
 War of Rage で他の変身の血族たちを敵に回したガルーですが、例外的にコーラックスとは関係が良好みたいです。
 実際、自然界でも残飯目当てのワタリガラスがオオカミの群を追いかけているという話なので、このへんが反映されているのかも。

>フォモール戦争
 ここに出てくる名前は、すべてケルト神話に登場する神様の名前です。トライブブックには他に、クー・フー・リンもガルーとして紹介されています。

>フィオン・マック・クムヘイル
 原文では、Fionn Mac Cumhail。日本で出版されているケルト神話の本では、フィオン・マックールとかフィン・マッコールとなっていることが多いです。
 どう読めばいいのか分からないので、ローマ字読み風に表記してみました。
 
■推薦映画
 フィアナのプレイに有益と思える映画を勝手に推薦します(^^;;

 「ロブ・ロイ」
 「ブレイブハート」

 どちらもイングランドに抵抗するスコットランド人を描いた映画です。戦いのメーキャプやウォークライ、部族への忠誠心など見所は多いです。

 あとはケルト神話や妖精関係の本などが参考になると思います。
 
Get of Fenris
 
■本文、補足共に、いわおはじめさんに書いて頂きました。有り難うございました。 (魚蹴)
■キャンプは主に、TribebookとPlayers Guideの二版からです。Loki's SmileだけはStorytelles Handbookの記述に乗っ取りました。
 Swords of Heimdallのナチがらみの記述は、短編集「When Will You Rage?」の一編「A sheep in wolf's clothing」を参考にしました。
 

Glass Walkers
 
■冒頭の台詞(ルールブックより抜粋)がとても訳しにくくて、かなり変えています。意味はそう違わないと思いますが。
 
■キーワードの「ウルトラ・ダーウィニスト」ですが、これはグラス・ウォーカーズが都市という環境に「適応」して「進化」したと主張していることに由来します。 N.エルドリッジの『ウルトラ・ダーウィニストたちへ』という本がそばにあったので、そこから採りました。要するに社会進化主義者なんですね。
 
■キャンプではアンブラル・パイロッツが素晴らしいです。気軽に遠征して、二度と帰ってこない。ロケッティア魂があるのですべて良しです。
 
■「モンキーレンチャー」のモンキーレンチは、あのスパナとかバールのようなもののことです。行動指針の3)の原文は、"Crowbar,whenever possible."手元の辞書にはcrowbarは「バール」としか書かれておらず、動詞としての用法は解らなかったので前後の文脈と雰囲気で判断しました。「ぶっ壊せ」というより、ばらせ、分解しろというニュアンスでしょうか。一瞬、モンキーレンチャーは可能な限りバールを携帯しろというスタイル面での指針かとも考えたんですが、どうでしょうか。全員がバールを引っさげて襲撃するというのは、それはそれでかっこいい図ではありますが。
 全然違いました(苦笑)。Tribebookの用語集に載ってました。何らかの手段を用いて何かを覗き込む、という意味だそうです。ブラックドッグ・ゲームスの重役のふりをして……という例が示されています。バールでこじ開けて引っぺがして、というイメージでしょうか。
 
■名前のDim Arrayですが、ジム・アーレイという歌手の名前と掛けているのではないか、という指摘がありました。感謝します。
 

Shadow Lords
 
■本文、補足共に、いわおはじめさんに書いて頂きました。有り難うございました。 (魚蹴)
■「起源」はplayers guideの2版のものです。Tribebookを参考にしました、「歴史」の前半部と食い違っている気がするのはその通りです。  Tribebookは、Cubにシャドウロードの心得を話すふたりの年長者の語り、という体裁になっているんですが、シャドウロードの成り立ちを話す1 番手のRagabashがのっけから「Sit down,Kid. I'm going to tell you some lies」とのたまい、おまけに章タイトルが「Beatiful Lies」だったりするの で、話半分に見ておいたほうがいいのかもしれません。(なんとか、つじつまを合わせてみようかと思ったんですが、面倒くさくて力量不足でこうなりました)
■「社会」での、リーダーの資質の記述は、Players Guideの初版を参考にしました。キャンプはほぼTribebookからですが、「Masks」と他のキャ ンプのTribebookにない記述は同じくWW:PGの初版からひっぱってきました。「Judeges of Doom」はStorytellers Handbookからです。
■「歴史」の最後で触れられたり、「台詞」を喋っているマグレヴ氏は、White Wolfのオフィシャルキャラクターです。RageというWerewolfのカード ゲームのエキスパンション「Legacy of Tribes」に登場しています。小説にも出ているという話を聞いてますが、真偽不明です。White Wolfの公 式設定はこちら
■Tribebookを読んでいて、シャドウロードを理解するキーワードは「Tyrantたれ」、ということかな、と思いました。ここでのTyrantは、日本語の 「暴君」というのでも「独裁者」というのでもちょっと違う雰囲気で使っているようです。下からは畏れられつつも敬われ、強大な権力をもちながら も堕落せず、完全な指導力を発揮する者という感じでしょうか。しっくりくる単語が自分の語彙にはちょっとなかったので、本文では「暴君」とか 「独裁者」とかにしてますが。
 興味があればTribebookを読んでみてください。

Silent Striders
 
■本文、補足共に、いわおはじめさんに書いて頂きました。有り難うございました。 (魚蹴)
■キャンプの、DispossesedのみPlayees Guideの初版からです。他はTribebookからです。
■ロマとの関係が書かれているのはTribebookだけですが、「形質」の記述は基本ルールのものに足してあります。

>古代エジプト
セトとオシリス、ホルスの詳細は、Clanbook:Follewers of Set、World of Darkness:The Mummyを見てください。細かく見ると、交互に勝った負けたのことで記述が違っていたりして、面白いです。

>セトの呪い
 ルール的には、BackgroundのPast Lifeが取れないということです。これを厳密に適用すると、ストライダーズはAncestor Spiritが授けてくれることになっているGiftを修得できない、ということになる気もします。Storytellerの判断でしょうが。自分だったら、面倒くさいんで許可します(^^;;
 

Stargazers

■「こんなに早く走れる叔母を持った覚えはないぞ」には笑ってしまいました。
 
■極東というと日本かと思ってしまうのですが、必ずしもそうではなく、どちらかというとチベットなどの僧侶のイメージが強いようですね。
 
■Sept of the Snow Leopaldは、"Caerns:Places of Power"(Rage Across the World Vol.1に再録)でスターゲイザーのケルンの代表として挙げられている、レベル4、ゴーントレット3の重要拠点でした。上記サプリメントに載っているチベットのNPCの多くも死亡したと思われます。このチベット陥落はYear of Reckoningへの布石でしょうか?
 
■ネクサス・クロウラーはルールブックに載っている、非常に恐ろしいワームの怪物です。プレイヤーの皆さんは、戦う羽目になったら死ぬ覚悟をしましょう。
 
■キャンプの補足です。
>The Metastic Birth
 最初にPlayers Guide 1stで紹介され、Tribebookで解散が判明しました。Players Guide 2ndでの言及はありません。
 
>The Inner Path
 出典は、Storytellers Handbookです。
 
Uktena
 
■以下はキャンプと秘密結社の補足です。
>Ghost Dancers
 1889年1月、ネヴァダ州のパイユート族の一人の予言者が神の御告げを聞きました。「インディアンの誰もが理想としてきた世界は間もなくこの世に実現する。既に死んだ祖先たちが蘇り、野牛も再び大地に満ち溢れ、白人は全て死に絶える。そして無我夢中で踊り続けさえすれば、そのインディアンだけは生き残って幸福な世界を迎えることができるだろう」と。
 死んだ祖先が蘇るというので「幽霊踊り」(ゴースト・ダンス)と呼ばれるこの信仰は、瞬く間に北米全域のインディアンの間に広まりました。あちこちで男女が手を取り合い、熱狂的に踊り続けるという光景が見られたのです。当時、インディアンはことごとく指定居住区に入れられ、白人の文化を強制されるという非常なストレス状態にありました。こうした背景により、白人への不満や伝統文化への指向がこのような信仰の形をとって噴出したと考えられています。
 このムーヴメントは、1890年12月29日のウーンデッド・ニーの虐殺を境に急速に消滅しました。サウスダコタのウーンデッド・ニーという土地で、ただ踊っていたインディアンたちに向かって、何か危険な暴動が発生していると誤解した白人の軍隊が一斉攻撃を行ない、180人のインディアンが死んだのです。軍隊によってインディアンが大量に虐殺された最後のケースになったこの事件以来、ウーンデッド・ニーとゴースト・ダンスはインディアンにとって重要な象徴的意味を持つことになりました。
 
>Wyld Children
 プレイヤーズガイドの1stでは、Wyld Chyld / Wyld Chyldrynと綴られています。

Kitsune
 
■本文、補足共にProfessorさんに書いて頂きました。有り難うございました。(魚蹴)
 
■【呪法】の項
 原書と比べてなんだかギフトの数が多い...と思われた方、あなたは正しい。実はレベル1呪法には対応するガロウの1レベルギフトも収録されています。これは化狐をPCとして使用する際、原書のデータではあまりにも呪法が少ないため(戦闘より妖術が得意なはずなのに...)、『ストーリーテラーの裁量でワーウルフのギフトを呪法として修得させてもよい』という原書の記述にならってガロウのギフトを修得できるようにしたためです。


 
■本文、補足共に∀蓮花さんに書いて頂きました。有り難うございました。(魚蹴)
 
〈脱力Hengeyokai路線〉
 皆様がショックを受けるのはわかりますが、これは素晴らしいサプリメントです。東洋サプリが西洋と同じものだったらわざわざあちらの方は東洋の複雑な文化を学ぶ意味がないわけで、「アメリカのガルゥと違う!!」と言っても無意味でしょう。ちなみに連中がステレオタイプだという批判に対しては、だったら典型的なケルト、バイキング、ネイティブ・アメリカン、アルテミス神官であるところの連中はどうなるんだ、とお答えしておきます。
 
〈Hakken〉
 どういう漢字を当てるか悩みましたが、結局曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」から取ったんだろうと判断しました。もちろん八犬がシャドウロードでなくなってから馬琴はこの作品を書いたわけですが、そんなことを言っていたら、WoDの言語学は成立しません(元言語が成立する前から、Brujahとかはあったわけでして)。それにまぁ、馬琴が八犬の誰かと出会って、その友情の証として「里見八犬伝」を書いたのかも知れませんし、ね☆
 
〈プレイの指針〉
 戯画化されたサムライ(ゲイシャガール・ウィズ・カタナみたいな)ではなくて、ちゃんとした格好いい侍をプレイしましょう。書いているのがアメリカ人なのでなんか極端に見えますが、伝統や因習に縛られ、家の事情に振り回されるのは我々だって同じはずです。これを気に自らの民族性を見つめてみるのも、悪くはないのではないでしょうか? どう転んでも我々はアジア人なんですから、ね。
 
〈Daimyo〉
 我々の感覚ではどうも「称号」としてはピンとこなかったので「藩主」とか「棟梁」とかに意訳しようかとも思いましたが、うさんくささのほうを重視しました。
 
〈セリフ〉
 鳴沢四郎氏のセリフは筆者のでっちあげです。念のため。
 
〈出典〉
 Hengeyokaiのみを出典としました。
 
叢龍
■本文、補足共に∀蓮花さんに書いて頂きました。有り難うございました。(魚蹴)

〈Zhoug Lung〉
 えー、苗族の伝承に出てくる季節を告げる龍のことです。季節の変わり目に鳴く鰐がいて、そこから「季節を呼ぶ爬虫類→龍」となったようですな。詳細については苗族の伝承を調べてください。叢龍の女性上位主義もあきらかに苗族から来てるようです。とりあえずリー・リンチャイの映画でも見るのがよろしいかと。
 龍か竜か、という文字については悩みましたし、竜堂兄弟に敬意を表して「竜」で行くかなとも思いましたが、ルールブックが「龍」なのと、字面がいいのでこっちをチョイスしました。

〈龍造寺 麗〉
 NPCとして作られたお嬢様ワードラゴンですが、なんだか気に入ってしまったのでちょこちょこ出てます。筆者の持ちキャラなので、念のため。

〈口調などが女性〉
 苗族は女のほうが強い、という理由です。こっちのほうが叢龍っぽいかな、と。男性口調で喋ることについて断らないのですから、女性であることについて断るのも変なものですが、女性口調だと女性しかいないんだ、と誤解する方もいるかもしれなかったので念のため。

〈用語監修〉
 いつもオカルト用語の監修を頂いている三輪清宗氏の助力を得ました。氏がいなければそもそも北京語すらわからない私は苗族の地方言語の前に憤死していたでしょう。

〈出典〉
 Hengeyokaiが基本ですが、Breed Book:Mokoleからも一部引っ張ってます。ただ、マカラ(インドのモコレ)については触れませんでした。変化妖怪との関わりがまだピンとこなかった、という事情もあります。インド大好きなのでそのうち触れたいんですが(つーか、その前に基本のモコレだね)。

Lexicon
 
■用語について
 未訳RPGの用語は、基本的にその仲間内で了解ができていればいいでしょう。ここでの訳語は「オフィシャルな」定訳ではありませんから、自分たちの納得の行くように頭の中で補正して読んで頂ければと思います。しかしどう考えてもこれは違うだろう、という指摘があれば遠慮なくご指摘ください。用語の並べ方もちょっと雑然としていますが、やはりアルファベット順の方がいいでしょうか?
 
■以下は用語の補足です。
 
>Garou
 フランス語で人狼を表す「ルー・ガルー」が語源のようです。ガロウとも読めますが、日本語の「餓狼」に通じるのでこちらの表記を好む人も多いようです。ガルゥの表記もときどき見られます。狼ですから、実際には喉にこもったすごい巻き舌でRを発音するのでしょう。ちょうど「ガルー」と「ガロウ」の中間ぐらいの音で聞こえるのではないでしょうか(根拠無し)。
 
>Homid、Lupus、Metis
  HomidとLupusは、血統(Breed)と形態(Form)で語が重なっています。解っていれば構わないのでしょうが、プレイヤーへの説明が面倒くさいので訳し分けました。血統の方で使っている人族、狼族、混血の語はRPGマガジンでの訳を踏襲しています。形態の方のLupusは英語読みで「ルーパス」と訳しましたが、ラテン語に忠実に読むなら「ルプス」になります。
 MetisのスラングであるMule(雑種)には「ラバ」の意味もあります。しかしものすごい悪罵ですね。
 
>Kinfolk
 「血族」でもいいのですが、VtMの吸血鬼を指すKindredの語がそう訳されることが多いようなので、混乱を避けるためそのままキンフォークとしました。VtMをやらない人なら「血族」にしてもいいでしょう。
 
>Wyld
 出典も語源も不明です。どうもWild(野生の)の含みがあるようなので、「ワイルド」と訳しました。
 
>Reaching、Stepping Sideweys
 Stepping Sideweysの方が一般的な語です。Reachingの語を用いる年寄りたちは、アンブラへの敬意が足りない、けしからん、と言葉の乱れを嘆いているとか。
 
>Fomori
 Fomoriは古語で、Fomorが現代語とあるのですが、Fomoriの方が多く使われているような気がします。
 すみません嘘でした。Fomorは単数系、Fomoriは複数形でした。
 
>Pentex
 Pentaxではありません。抗議されなかったんだろうか、と専らの評判です。
 
>Delirium
 適当な訳語が見つからないのでそのまま「デリリウム」としました。同じ狂気でもFrenzyというのもあるから始末が悪いです。
 
>Impergium
 これもどう訳したらいいのか。そのまま「インペルギウム」としましたが、語源はなんなんでしょう?
  
>Herd
 Herdはそのまんま「(家畜の)群れ」という意味ですが、Packの訳語として「群れ」を使ってしまったので、苦し紛れに「ヘルド」にしておきます。しかし英語って、なんで群れを意味する単語がやたらと多いんでしょうね。
 VtMにも、吸血鬼が餌として飼っておく人間たちを指す同様の言葉がありますが、Herdは餌ではなく主に繁殖用です。Garouの遺伝子は劣性なので、人間か狼と番わなければならないのです。もっともImpergiumの時代の話ですから、現代ではほとんど廃れているでしょう。たぶん。
 

 
Links
■リンクもだいぶ増えました。良いサイトがあったら紹介してくださると喜びます。特にイラストレーターのサイトは知りたいのです。Ron Spencer、Brian LeBlanc、Guy Davis、John Cobbなどは賞金首クラス。いや、金は一銭も出ませんが。

 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送