イヤ動物学の世界へようこそ。 ここではイヤ動物学に初めて触れる人のために、若干の説明を行ないたいと思います。 1.イヤ動物とは何か イヤ動物とは、もともと漫画家の佐藤明機さんが提唱した用語であり、森羅万象にひしめくイヤないきものを指します。 具体的にどういう存在であるかは、佐藤さんのサイトのmononokeページを見ていただければ解りやすいでしょう。 イヤ動物のイヤ性を、言語によって定義しようとした試みもあります。イヤ動物のいろは定義をご覧ください。これは数年前、イヤ動物学会発足当時に魚蹴が書いた文章ですが、いま見直しても基本的なところは押さえているように思えましたので、少々手直しを加えた上で、再度発表することにしました。目を通していただければ、イヤ動物のなんたるかが、なんとなく解っていただけると思います。一部佐藤さんの漫画に準拠している部分がありますが、ご存知ない方はスルーしていただいて構いません。 よくわからない? 心配はご無用です。イヤ動物を完全に理解する必要はありませんし、できることでもありません。イヤ動物はきわめて直感的、非論理的な存在であるため、そもそもからして言語化に適しているとは言い難いのです。 カート・ヴォネガットは、イヤ動物を指して「そういうものだ」と形容し、旧約聖書には、イヤ動物は「在りて在るものなり」との神言が記されています。その通り、イヤ動物はイヤ動物であるというしかない存在であり、小ざかしい定義や分析を無力化する連中です。ここに記されているのも、初心者がイヤ動物に触れる際の一つのガイドラインであり、「イヤ」という感覚をおぼろげにではあっても掴むための、ちょっとした手がかりに過ぎません。なにしろ、一度イヤ動物を目の当たりにすれば、誰しもイヤ動物とは如何なるものかが、嫌というほど解ってしまうのですから。 2.イヤ動物学会とは何か イヤ動物学会は、そういうイヤ動物を愛でたり、忌避したり、蔑んだり、好奇の目をもって無遠慮にじろじろ眺めたりするために結成されたゆるい団体です。英名をSociety of Iyaic Zoology、略してS.I.Z.といいます。知的好奇心旺盛で、イヤ動物にどこか惹かれてしまう人であれば、どなたでもイヤ動物学会員になる資格があります。ただし、イヤ動物は学会員になれません。イヤ動物学会はイヤ動物を観察する団体であり、決してイヤ動物によって結成される団体ではないのです。そのはずなのです。人間のあいだに紛れ込んでそ知らぬ顔をしているイヤ動物も珍しくありませんから侮ってはなりません。もしそのように図々しい奴を見つけたら、棒で打って放逐するのが似合いです。 イヤ動物学会が注目する事象には、以下のようなものがあります。
イヤ性が感じられる物事であれば、大抵はイヤ動物学のテリトリーといってよいでしょう。これらの事象を、時には他人事のように、時には親身になって、傍観し、あるいは研究するのがイヤ動物学会の務めです。 ここで注意すべきなのは、決して人間が観察対象ではないということです。そうではなく、あくまでイヤ動物を観察することで、イヤ性のなんたるかを知り、人間と比較対照することで、より深い洞察を得るのが王道と言えるでしょう。 なお、イヤ動物学会にも敵がいます。動物修正主義者です。彼らについてはいずれまた語ることもあるでしょうから、ここではその存在に触れるだけにしておきます。 以上がイヤ動物学会の概略です。ご参考になりましたでしょうか。 では、皆様の、イヤ動物の沃野における実りある狩りをお祈りいたします。 |
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